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08月03日朝日新聞朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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中学入試特集

これで完璧!入試への備え

point5前日・当日のサポート

「いつも通り」が大切
模試も有効活用しよう!

普段通りの態度が肝心。前日のうちに天気と交通機関を確認しよう

「普段通りを心がけてください」

和田先生、三原先生ともに入試前日のサポートについて、そうアドバイスします。

「子どもに自信を持たせるような声かけを心がけましょう。たとえば、『今までがんばってきたんだから大丈夫!』など。あるいは、話しかけられたら答える。それくらいのスタンスで良いのではない でしょうか」(和田先生)

「第一志望の受験前日であっても、あくまでも365分の1です。塾講師としてはあまりほめられない言い方かもしれませんが(笑)、『中学受験くらいでオロオロする必要なんかない』と腹を括るのも大切だと思います」(三原先生)

就寝時間に関しては「特別早くする必要はない」とアドバイス。「前日は子どもも緊張しているでしょうから、多少寝つきが悪くなるかもしれません。それを想定した上で、普段より30分くらい早く寝かせれば十分だと私は思います」(三原先生)

「直前だけ急に就寝時間を早めても生活リズムがうまく回らないでしょう。もし早寝早起きさせるなら、もっと早くから対策すべき」(和田先生)。

和田先生は「冬期講習を上手に活用してほしい」と続けます。

「四谷大塚の場合、12月下旬から冬期講習が開始。6年生の授業は午前9時頃から始まるのですが、午前8時頃に校舎へ来て、勉強する受験生がいます。我々も簡単なプリントを与えたりして、朝早い時間から頭がフル回転するようサポートしています。これを2週間ほど続けることで朝型の生活に切り替わります。そして、学校が始まっても、入試が終わるまでは同じような生活スタイルを続けてほしいと思います」(和田先生)

前日に必ず済ませておくのは、翌日の天気と交通機関の確認。

「雪が降りそうな場合は、電車の遅延などを想定し、当初の時間よりも早く家を出た方が賢明でしょう。それは親が判断すべき。一方、持ち物の準備・確認は受験生にさせてください。試験当日、受験票を子どもに渡しそびれたなどのミスを防ぐためにも大切なことです」(三原先生)

これまで取り組んだ朝のルーティンは入試当日も取り組もう

いよいよ迎える入試当日。親子ともに緊張がピークを迎えるこの日に関しても、和田先生と三原先生は「特別な声かけなどは意識しなくても大丈夫です」とアドバイスします。

「保護者は緊張すると、朝食の席や移動中の電車であれこれ言葉をかけてしまうでしょう。けれど、受験生にとってあまり良い効果はないと思います。前日と同じように、子どもに声をかけられたら答える、くらいの態度を意識してほしいですね」(和田先生)

「朝の時間に漢字練習・計算練習などをさせている家庭なら、試験当日の朝も必ずさせてください。これまで欠かさなかったルーティンを入試当日も同じようにこなす。それによって受験生の頭が徐々に働き始め、1〜2時間後に挑む入試の最初の教科からスムーズに問題を解けることでしょう」(三原先生)

移動の最中は電車の遅延、忘れ物の発覚、子どもの乗り物酔いなど、不測の事態がいくつも考えられます。

「どんな事態が起きても冷静沈着に。親が慌てると、子どもはパニックに陥ってしまいます」(和田先生)

「当日の持ち物の中で一番大切なのは受験票です。けれど駅まで来てしまったなら、家まで戻ることはおすすめしません。学校の担当者に事情を話し、本人確認ができれば、試験会場に入れてくれる学校がほとんどです。家に戻り時間をロスするよりも、一刻も早く受験会場に到着し、そこで最後の勉強をさせた方が確実に合格に近づきます」(三原先生)

各学校は、試験開始の20〜30分前を集合時間に設定しています。和田先生は「集合時間の30分前くらいに着いておくと安心」と言います。

「そこで取り組める勉強はかなり限られます。基礎知識を網羅した『四科のまとめ』などに目を通し、手を動かすと良いのではないでしょうか」(和田先生)

「最後の最後に何を勉強させるかは、子どもの学力によっても大きく変わります。年内にまだ残されている合不合判定テスト、あるいは1月受験などでいろいろなやり方を試し、我が子にとって最適な方法を見つけてみてください。直前期の努力と工夫が合格をたぐり寄せます!」(三原先生)

企画制作:朝日新聞社メディアビジネス局広告特集